南国リゾートで有名なセブ島や、スペインの面影を残すマニラで有名なフィリピン。
そんなフィリピンですが正直言いますと、フィリピンの治安は良くありません!
そんなフィリピンに丸腰できてしまうと、事件に巻き込まれてしまう恐れもあります。当たり前のことが多いですが、これらをしっかりと頭において行動してくださいね!
じゃないと命に係わる場合もあるんですよ・・・
目次
日本とフィリピンとの安全ギャップ

日本は世界でもトップクラスに安全な国です。
そしてフィリピンは治安は全く良くありません。空港に関しては世界一治安の悪い空港として名が知られているくらいなんですw
画像は外務省がだしているものなのですが、フィリピンのほぼ全土が黄色いですよね?黄色は「十分に注意してください」ということを表しています。日本の外務省がだしているので、日本の治安地図はないのですが、もし日本の治安地図があったとしたら真っ白でしょう!
そんなギャップのある国に日本人が来たらどうなるのでしょうか?
俺は大丈夫、私は大丈夫と思っている方、特に要注意ですよ!
私は語学学校のインターンをやっていた時がありまして、フィリピンに来る多くの日本人に関わってきました。そして、相談される内容といったら「盗難されたものに保険適用したいんですけどどうしたらいいですか?」…
これは本当に多かったです。月に1回は必ずありました。私が聞いているだけでもこんなに頻繁にあるのですから、実際はより多くの方が被害に遭われているのでしょうね。そう考えると恐ろしい。。。
そんな状況なのに語学学校や観光会社は日本人を呼ぶために「治安は意外と悪くない」なんてことも言ったりしちゃってるのです。
そんなこともあり今回このような記事を書くにいたりました。
よくある事件簿集

私はマニラにある語学学校で働いていたことがあります。
そして生徒様のなかで事件に巻き込まれてしまった方も中にはいます。
まずはフィリピンでよくある事件シリーズです!
偽英語教師の睡眠薬強盗
日常品を買おうとSMをぶらぶらしていると、初老のおばさんに「昔英語の先生やってたから英語教えるわよ!」と声をかけられる。授業だけでなく、生の英語を学びたいと思いスタバで勉強することになる。
そろそろ帰ろうと思い、そのことをおばさんに伝えると「今日はうちにきなさい。フィリピン料理食べさせてあげる」とのこと。おばさんの優しさに心を許してしまいついていく。ご飯を食べさせてもらい、家まで送ってもらうことになった。おばさんと一緒にタクシーに乗り込む。記憶はここまで。
気づくとさっきまで隣に座っていたおばさんは既にいなく、車内はタクシードライバーのみ。タクシードライバーに聞くと、おばさんは途中で降りたとのこと。
目的地につきお金を払おうとした時、財布がないことに気づく。さらにアイフォンまでなくなっている。タクシードライバーは知らないの一点張り。
おばさんとタクシードライバーはぐるだと思われるが決定的な証拠が無い為、どうにもならずなくなくタクシーを降りる。
結局財布もアイフォンも戻ってこず。かなり高い英語の授業代となってしまった。。。
お札が少なくなるマジック
街を歩いていると突然「日本に旅行することになって、日本円が欲しい。両替商よりかもやすく両替してやる」と声をかけられる。
レートも確かに良いことから、両替を快く受け入れた。男性がお金を数えてくれ、500ペソ札を20枚受け取った。
家に帰って数えてみると17枚しかなかった。
親切な人と見せかけて実は。。。
観光地であるサンチャゴ要塞にいくために電車を利用した。最寄りの駅に降りると、ある女性が声をかけてきた「私日本語少し勉強してます。日本大好きです。良かったらマニラ案内します!」
マニラのことを良く知らない被害者は、現地の人に無料で案内してもらえるなんてラッキーだ、と思いながら様々な観光地を回った。
観光も終盤になり、街を歩いているとのどが渇いてきた。すると女性は最後に飲み物をプレゼントしてくれるという。好意に甘え、飲み物を買ってもらい、タクシーに乗り込む。しかし、だんだんと意識が朦朧としてきて気づいた時には、タクシーの外に降り三人の男性に囲まれていた。
ATMの前に連れ出され、クレジットカードでキャッシュを引き出すよう指示される。身の危険を感じた被害者は要求に従い、計10万円を犯人に渡した。解放された被害者は1人でホテルに帰っていった。
フィリピンでは観光客狙いの事件が特に多い。しかもただのスリだけではなく、計画的に行われる犯罪が多い。騙されてしまうと見事にまんまとハマってしまうほど、巧みに騙してくるので本当に気を付けて欲しい!
対策編

そんな観光客狙いの詐欺や強盗が多発するマニラですが、それでも身を守る手段はあります。現に、私もサリサリストアでお釣りを横領されたぐらいでw危険な目にはあっていません。
ここでは、フィリピンにいる時は、絶対に実践して欲しい5つの注意点をあげていきます。
ちなみに画像のように外でお金数えてたら、3秒で取られますw
➀夜道を歩かない
日本では夜、普通に歩いていたとしてもほとんどの場合問題にはなりませんよね?
しかしフィリピンでは違います。
夜はフィリピン人でさえも歩く場所に気を使います。強盗にあわないためです。
さらに、フィリピン人にとって、日本人は「お金持ち」という印象が強く残念ですが狙われる可能性が高くなります。例え1万ペソ約3万円)しか持っていなかったとしても、それはフィリピン人の平均月収なのです。
強盗をするような生活に困っている人達にとっては、かなりの大金といえるでしょう。なので人目が少なくなる夜の時間帯は、たとえ人通りがある程度あり、明るい場所だとしても歩くのを避けてください。もし、どこかにいく用事があるとしたら少しの距離だとしてもタクシーを使うようにしてください。
たった100ペソで安全が買えるのですからとても安いものです。
ホテル近辺の移動も夜はタクシーで。人通りのないところはいくら明るくても通るのはよそう!
➁知らない人についていくな!
南国の気候は気持ちを緩めてしまうのでしょうか?
知らない人に声をかけられ、睡眠薬を飲まされる→身ぐるみ全部はがされるパターンや賭け事に誘われやってみるとイカさまだった、なんてことは本当に良く聞く話です。
良い人に見えたから、優しかったからなんてのは言い訳になりません。知らない人にはとにかくついていかないようにしてください!
出先でたまたまフィリピン人と仲良くなることもあるかもしれません。
それでも、最後まで疑いの心は少しだけ持っておいてください。
知らない人についていくのは愚の骨頂。日本でも知らない人についていきますか?南国気分になっても、自分の身だけはしっかり守ろう。
➂荷物は最小限にして肌身離さず
バッグなどは極力持たないようにしましょう。どこかで休憩中少し荷物から目を離すと、すぐに持ってかれてしまうでしょうwバスやジプニーなどを使う際は、細心の注意を払ってください。かばんが切られたりされることも頻繁に起こっています。
特に観光地など、外国人が集まる場所には盗みを生業としたいわゆるプロ集団がいますので、本当にうまく気づかれずに取られてしまいます。
自分の肌から離さないようにし、大きい荷物を持っている場合は特に警戒しておきましょう。
またリュックサックを背負っていると、手を突っ込まれ中身を取られてしまう場合もあります。
そのため、お腹の方から背負うなどの工夫をしましょう。
スマホや財布も同じです。後ろポケットではなく前ポケットに入れるようにしましょう。もしなにかされたとしても、気づける可能性が高まります。
そして、ピアスやネックレスなどの装飾品はできれば着けないようにしましょう。ありえないような話ですが、ピアスやネックレスそのまま引き裂かれてパクられてしまいます。フィリピン人でも被害に遭うことが多いので、日本人の方々は特に気を付けるようにするべきです。
なるべく身軽に、バッグは前に、装飾品は見につけない!合言葉として覚えておいてください
➃フィリピン用の財布を持とう
フィリピン用に貧乏っぽい財布を買ってください。
本当に何でもいいです!100均で買ったものでも、家にあった小袋でも構いません。とにかく金持ちっぽくないものを財布として使うようにしましょう。
強盗も人を選びます。
どうせリスクを負うなら、金持ちを狙うのは当然ですよね?
そして中身もどこでチェックされるかわからないので、なるべく少なめにしておきましょう。どこか街をふらふらするだけなら2000ペソもあればとりあえず十分です!
多額の現金は持ち歩かないで、貧乏らしく見える財布を使おう。たった100円の財布が命を救う!?
➄諦めろ!!!
➀~➃のことを実践していたとしても、運が悪い人は危険に巻き込まれる可能性があります。
もうその際は潔く諦めてください。
強盗にあったり、ホールドアップされたとしたらもうお金は諦めるしかありません。
素直に身の安全を第一に考えましょう。
フィリピンでは、日本より銃が簡単に手に入ります。
そのため、相手が弱そうに見え、勇敢に立ち向かったとしても一発でヤられちゃう可能性があります。
➃でお伝えした、外出用の財布に最低限のお金を入れるということさえきちんと守っていれば、大した損害にはならないはずです。私の韓国人の知り合いもカフェで強盗にあい、犯人に逆らったため撃たれて大けがを負いました。
その時は命には別条はなかったのですが、運が悪ければ死んでしまいます。
事件に巻き込まれた際は、諦めて犯人の要求に従いましょう。
命が一番!強盗にあったら諦めて要求に従いましょう。大声を上げる・逃げるなどの犯人を刺激する行為もNG
事件に巻き込まれてしまった時は

どんなに対策をしていたとしても運が悪ければw事件に巻き込まれてしまう可能性はあります。
詐欺や強盗に遭ってしまったらお金のことを忘れてまずは落ち着いて自分が何をすべきなのか考えましょう。
安全な場所まで避難すること!
もしあなたが夜道を歩いていた貧困層の人たちが住んでいるエリアにいたとしたら、すぐに安全な場所まで移動しましょう。
ファストフード店は24時間営業のところが多いので、一度店に入っても良いと思います。
絶対に犯人を見つけようなどと考え、あたりをうろつかないようにしてください。
盗られたものを確認しましょう
安全な場所に避難し、少し落ち着くことができたらまずはやることがあります。
それが「盗られた物の確認」です。
財布を丸ごと盗られていたとしたらクレジットカードも悪用されてしまう恐れがあります。すぐにカード会社に連絡しカードの利用を止めるようにしてください。クレジットカード会社の番号など万一のために控えておくことをおすすめします。
次は警察に被害届を出しにいきましょう

明るい時間帯であれば、なるべく早めに警察に被害を届け出ましょう。夜の場合は、明るくなるまで待っていた方が良いかもしれません。警察に被害をを報告し、盗難証明書を発行してもらってください。この証明書がなければ保険に申請することもできません。
ただこの証明書の発給に時間がかかる場合もあります。
帰国前に警察署にいくのではなく、できれば被害に遭われたその日のうちに届け出るようにしましょう
また、英語が話せない方はは英語が話せる人やフィリピン人の知り合いと一緒に警察に届け出ることをおすすめします。状況説明などをしなくてはいけないので多少の英語力が必要になります。
被害に遭ったら、安全な場所で何が盗られたのかの確認。クレジットカードなどの悪用される可能性があるものはすぐに利用を停止する。そしてなるべく早めに警察に届け、証明書を発行してもらおう。
また、自分での対処法が分からなく困った際は大使館にご連絡ください。
在フィリピン日本国大使館:551-5710
邦人援護ホットライン:551-5786
まとめ
フィリピンでは日本では考えられないようなことが日常的に起こっています。
そして被害者となるのは日本人だけではなくフィリピン人もなのです。
フィリピン人は気を付けていないようで意外と気を付けています。
というか、自分の身は自分で守ることは当たり前なので、自然と周囲に気を配っています。
フィリピン人よりかもターゲットになりやすい日本人が何も考えずに日本気分でふらふらしていたら、それはヤラレちゃいますよね。。。
フィリピンでは、「ここはフィリピンなんだ、日本とは違うんだ」という心構えが大切です。