ある国を知るには国旗を見てみることも大切です。
今回はフィリピンにちょっと詳しくなるために国旗をみていきましょう。
フィリピンの国旗はキューバのと似ている?


なんとなーく似ていますよね?
これは両国が19世紀までお互いにスペインの植民地であったことと関係しています。
1897年のフィリピン革命は、キューバの独立運動に影響を受けており、そんなことから国旗も似ていると言われています。
多くの植民地化されていた国家と同じように、フィリピンにとってもスペインからの独立は大きな意味をもっています。
それと同時にスペインに支配されていたという事実も大きな意味があります。
フィリピンでは今でもスペイン文化の影響を至るところで見ることができます。
3つの星と太陽
太陽の光を模している8つの線をもつ太陽は、スペインの支配に抵抗した最初の8つの州(マニラ・カビテ・バタンガス・ブラカン・ラグーナ・パンパンガ・タルラック・ヌエヴァエシヴァ)を表しています。
そして3つの星はフィリピンの主要な3つの島、ルソン・ビザヤ・ミンダナオを表しています
白・青・赤の各色の意味
フィリピン国旗の色にも意味があります。
白は友愛と平等を、
青は平和、真実そして正義を、
赤は愛国心と勇気を
それぞれ表しています。
フィリピン国旗の解釈は長い年月をかけ変化していることもありますが、この意味が正式なものとなっているようです。
国旗が逆になる?
フィリピンの国旗にはユニークな特徴があります。
国旗の青と赤の部分が反対になると、つまり赤が上にくると
フィリピンが「戦争中」であることを意味します
第二次世界大戦中は、さかさまの国旗が使われていました。
フィリピン国旗からみえてくること
このようにフィリピン国旗を読み解くことで、フィリピンがスペインに支配されており、そこから自分たちの力で独立したことに矜持を抱いていることがうかがえます。
フィリピンはスペインに支配されていた時代を通して、西洋の文化を取り入れていきました。
そのため、フィリピンはまさに西洋と東洋の特徴が融合された国家であるとされています。
そんなことから、アイデンティティが曖昧であることが問題になることもありますが、西洋と東洋が融合されたフィリピンならではの味もあります。
→英語?タガログ語?フィリピンで話されている言語って何?
是非、そんな文化を楽しみにフィリピンに遊びに行ってくださいね!